宮部みゆき「希望荘」の広告を見て

画像

宮部みゆきの、杉村三郎シリーズの新刊が出ることになった。3年以内に私立探偵ものとして、続編が出るだろうという予想は当たったようだった。
年金生活なので、なるべく図書館を使うことにしているので、まだ読んでいないが、以前に「ペテロの葬列」で書いた予想がある程度は当たっていたので、自分なりに予想のポイントや、見どころを整理しておこうと思った。


(ここからは当時の文章の再掲です。)

ミステリーの定番として、訳ありでどこか影のある探偵が主人公となる作品は、数多いし、またその主人公は意外な世界の有力者とコネを持ってたりする設定になっている。


また影として暗示されたその傷の内容は大抵回想シーンで少しほのめかされたりするだけなのだが、作者の宮部みゆきは確かに最初はバスジャック事件を書こうとしたはずであるが、途中からはこの「ペテロの葬列」で今までありそうで無かったその訳あり探偵の訳ありの部分の誕生秘話を書きたくなったのではないだろうか(だからネットで不評なのは構想が途中でぶれている(新聞小説だけにあり得そうだ)からではないのか)。確かに完成度という意味では失敗作には違いないと思う。そして作者自身の「いまいち感」が最終場面で予定調和的な「めでたしめでたし」とならず、菜穂子の破壊的な行動を描かせたと考えるのは、うがちすぎだろうか?



 私立探偵杉村誕生後の今後を考える、と杉村と今村財閥の会長との関係なんか、意外性があってなかなか楽しく使えそうだし、菜穂子も新手の悪女として面白い存在になりそうだ。



 もしこれらの推測が正しければ、この杉村三郎シリーズはこの作品で打ち切られるどころか、「誰か」から3年で「名もなき毒」それから7年後にこの「ペテロの葬列」が書かれたわけだが、多分今度は3年以内にシリーズ新作が出るに違いない。 (ここまで再掲)


宮部みゆきのストーリーテラーとしての才能からいえば、この「希望荘」もそれなりのレベルの作品であることは、間違いないだろうが、やはり期待は菜穂子がどのように登場するかに尽きると思う。

才女宮部みゆきも悪女の造形は苦手のようなので、どのような新手の悪女として登場してくれるかそれが一番の見どころであり、期待です。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック