熊谷徹「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」を読んだ

 「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」は最近の出版物らしく、本のネーミングが
そのまま中身を表すようになっていて、日本がGDPが世界2位といわれていた時代から、個人に換算すると世界で20何位みたいな報道に接してきたので、私の関心とかなり重なりそうだったので読んでみた。

ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか [ 熊谷徹 ]
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青春新書インテリジェンス 熊谷徹 青春出版社発行年月:2015年08月04日 予約締切日:2015年


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そこに書かれていたのは、まずスタート時におけるドイツと日本の類似性。
つまりどちらも敗戦国でありながら、世界屈指の工業国・貿易国に上り詰めたこと。
その背景は国民の勤勉さにあること。

など、共通点は多い。しかしその労働生産性はドイツの方が日本より5割も高く、かつ現在もその差は開きつつあるという。

ではその差がどこから出来ているのかを考察するのが主眼点になる。

まず繰り返し描かれるのが、ドイツ人の休暇に対するこだわりである。
有休消化率100%、夏休みは2週間以上という現在の立場をどのような経緯で獲得したのかが描かれる。

それはシュレーダー首相の果たした功績が大きいのだが、日本の空文化している「労働基準法」ではなく抜き打ち検査などを含めた、法律違反に対する徹底的な取り締まりを行う労働安全局の存在がある。

そこで違反を公表された企業は優秀な社員を採用できなくなるので、管理職の方が社員の休暇取得に熱心な位だという。

なおかつ、国家戦略が的確に将来伸びる分野の企業の活躍を引き出すために有効に機能しているという(アベノミクスとは大違いだ。)。
だから社員一人一人がそん仕事は、する価値があるかどうかを厳しく吟味する習慣があるという。
また担当が不在でも何の問題も生じないように、書類は徹底的に整理されているという。
なるほどなのだが、正直に言って興味深いテーマの割にあまり面白いと思えるところは多くなかった。

何故かを考えてみると、ドイツ人にとって、休暇は疲労回復のためのもの以上のものでは無いようなので、何故休暇にそこまで拘るのかいまいち理解できなかった。


つまり平凡な日本人である私の場合、仕事は「自己実現」のような考え方に縛られているところがあって、
最近のベストセラーになっている内館牧子「終わった人」もそういう仕事=社会参加=自己実現みたいな観点で書かれた作品だ。

だからこの作品は仕事とはドイツ人にとって何なのか、また休暇とはドイツ人にとって何なのかという問題意識がこの作品の核になるべきなのに、そういう問題意識が無く、興味は引かれたもののいまいちだった。

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