テーマ:書評

百田尚樹の盗作疑惑に納得

 2年ほど前に、「「永遠の0」を読んでー謎の安倍首相支持」という、文章を、このブログに書いた。 以下に最後の部分を再掲する。 『こうして観ていくと、この「永遠の0」は決して戦争賛美の作品ではないし、無能な軍隊の上層部に対する批判もきちんとある。また特攻の人たちが決して純粋な志願ではなく、周囲から強制されたもの(戦争という悲劇…
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宮部みゆき「希望荘」(小学館)読んだ

【中古】【書籍・コミック 新書・ノベルス】宮部 みゆき 希望荘【中古】afbエンターキングオンライン 楽天市場 by 以前に「ペテロの葬列」を読んでいて、宮部みゆきはミステリーの「訳あり」探偵の「訳」 の部分を書きたくなったのだろうと予想したが、その予想は概ね当たったのではないか。 本や広報誌の編集者であった主人公が…
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壇蜜「光ラズノナヨ竹」(「オール読物6月号」)を読んだ

壇蜜って本当に上手いというか賢いと思った。 上手いといっても作品の出来ではない。作品自体は、率直にいって 可もなく不可も無しというレベル。 では何が上手いのかというと、その取り上げた題材・背景が上手いのだ。 具体的にいうと、「おっぱいパブ」でバイトすることになった女子大生の話。 もしこれが観念的な女子大生の自立の話だっ…
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熊谷徹「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」を読んだ

 「ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか」は最近の出版物らしく、本のネーミングが そのまま中身を表すようになっていて、日本がGDPが世界2位といわれていた時代から、個人に換算すると世界で20何位みたいな報道に接してきたので、私の関心とかなり重なりそうだったので読んでみた。 ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕…
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宮部みゆき「希望荘」の広告を見て

宮部みゆきの、杉村三郎シリーズの新刊が出ることになった。3年以内に私立探偵ものとして、続編が出るだろうという予想は当たったようだった。 年金生活なので、なるべく図書館を使うことにしているので、まだ読んでいないが、以前に「ペテロの葬列」で書いた予想がある程度は当たっていたので、自分なりに予想のポイントや、見どころを整理しておこう…
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今更の直木賞ー黒川博行「破門」はハードボイルドではないー

 今回の直木賞受賞が黒川博行の「破門」に決まったという。黒川博行に関しては約30年前に、3作目の「キャッツアイころがった」が面白かったので、遡って前2作も読んで、以来単行本もすべて読んでいる黒川ファンである。だから今更黒川博行が直木賞を貰っても私の読書生活にはあまり影響がない。ただ直木賞については、昨年「ホテルロイヤル」が直木賞を貰った…
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「永遠の0」を読んでー謎の安倍首相支持-

最初にこの「永遠の0」が話題になった時には、これまで戦争文学は散々読んできたこともあって(※)、もういいかなと思って、特に読もうとは思わなかった。それが百田さんの都知事選挙の時の暴言やNHKの経営委員としての発言を聞いていると、戦争というものに対する認識が私とどう異なるのか「永遠の0」を読む中で確認したいと思った。  そういう小説を…
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「ペテロの葬列」(集英社)で宮部みゆきが書きたかったこと

 (謎解きにウェートを置いていない)ミステリーは好きで、特に宮部みゆきは好きな作家の一人だ。登壇した時の「魔術はささやく」以来単行本はすべて読んでいる。本作も発売後まもなく読んだ作品だが、本のキャッチコピーやネットの書評(宮部作品としては珍しく不評)が少しずれている(例えばこの作品で、シリーズが終わるのではないかとか)ように感じられ…
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牛乳は本当に健康に良いのかを考えるー生田哲「日本人だけが信じる間違いだらけの健康常識」を読んでー

 私自身は、なんとなく牛乳を飲む習慣がなくなってしまっていた。しかし家人は牛乳派だが、娘はマクロビの立場から家人に牛乳を止めた方が良いとかなり昔から言っていて、決着を付けないまま何となくそのままで来てしまっていた。私自身は体調に問題があることもあって、健康本は割合に読む方だが、何故かここまで牛乳について触れたものは無かったのだ。 …
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小林史憲「テレビに映る中国の97%は嘘である」(講談社)を読んでー

 中国で起きていることを、マスコミを通して正しく理解することは、それ程容易ではない。 なぜなら、それは中国共産党のフィルターと日本の中国バッシングに熱心なマスコミという 二つの偏向したレンズの影響を無視できないからだ。  そういう状況の下で出版された本書の性格を一言で言い表すとすれば、 著者はテレビ東京のジャーナリストという…
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血圧降圧剤はいらないー岡本裕「一生、薬がいらない体の作り方」(三笠書房)を読んで

 そうと考えて読んだわけではなかったが、ある意味この本の内容はは先日の近藤誠「医者に殺されない47の心得」(アスコム)の続編的な部分が多かった。特に血圧に関する部分は説得力があった。私自身も血圧が多少高めということもあって、関心を持って読んだ。  血圧に関する章のの要旨は、体のすみずみにまで酸素や栄養素が送られ、また二酸化…
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近藤誠「医者に殺されない47の心得」(アスコム)の読書の薦め

 普段から割合に健康本的なものは読む方だが、いつもは読み捨てなのに今回に限りブログに載せる気になったのは本の内容が私の知人達にかなりあてはまる部分があったからだ。だからその人達に読んで貰いたいと思った。  この本の内容は今までのいわゆる医学常識とあまりに異なるが、私には怪しげなトンデモ本的な健康本かどうかを判断する力はない。私は普段権…
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有川浩、全作品を読んだ

 とりあえず単行本で発売されている有川浩の作品は全部読んだ。以前から有川浩が高校生の女子に良く読まれていたのは知っていたが、自分が読もうとは思わなかった。  何故かというと、初期の作品がSFだったり自衛隊ものだったりしたからだ。およそSFに軸をおく作家でリアリティを持ち得た作家は殆どいない。それに自衛隊もの(非常におたくっぽい)が加わ…
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この一ヶ月の読書の記録と評価

  翁百合等「北欧モデルー何が政策を生み出すのか」(日本経済新聞社) ☆☆☆★ スェーデンを中心とした北欧諸国の「ゆりかごから墓場まで」と言われる福祉の状況を財政規律と関連させて論じた作品。時宜にかなったタイムリーな企画。北欧諸国の中では大国のスェーデンでさえ、人口はたかだか五〇〇万人に過ぎず直ちに日本に取り入れることは出来…
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今、警察小説が面白い。

 日本の警察小説は藤原審爾や結城昌治・島田一男などがその嚆矢といえると思うが(ここではジェフリー・ディーバーなどの海外の作家には触れない)、今読むとさすがに少し古めかしい。ここで今警察小説が面白いという所以は、単独でも深く味わえる作品が輩出しているだけでなく、何人かの作品を読み合わせるとオーケストラのアンサンブルのような複合的な味わいを…
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黒川博行「螻蛄(けら)」(新潮社)ー僕の採点表、ミステリー版ー

 評価☆☆☆☆         (☆=20点・★=5点、☆☆☆★★はお勧め・読んで後悔しない分岐点です。)                                                                      無条件に面白い。不死身のやくざ桑原と遊び人二宮の異色の疫病神コンビの漫才のような掛け合いが…
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ミステリーの時代ー佐々木譲「警官の血」の紹介と評価

「警官の血」☆☆☆★★★ (☆☆☆★★が読んで大いに楽しめるかどうかの分岐点) 次の文章はある読書新聞サークルに依頼されて寄稿したものです。個人的にミステリーや冒険小説のファンですが、謎解きにウエートがあるいわゆる推理小説はあまり好きではありません。  佐々木譲は名作といわれる太平洋三部作の『ベルリン飛行指令』『エト…
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