日本は既に中国以上の格差社会だったー中国崩壊論の大ボケー

 中国は酷い格差社会だから、いずれ崩壊するというのは、一部の週刊誌や、夕刊紙が好んで使うフレーズだ(※1)。しかし、先日たまたま目にした「知恵蔵」や米の調査会社「ギャラップ」のレポートに拠れば、中国では何と2007年には26パーセントもあった相対的貧困率が2012年には7パーセントまで下がったというのである。それに対して日本は2000年代には10パーセント前後だった貧困率がジリジリ上昇し続けていまや16,1パーセントという。つまり今や格差社会で有名な中国より日本の方が、はるかに酷い格差社会になってしまっていたのだ。中国はこの時期は高い経済成長を誇った時期だが、格差是正に対する一定の配慮が見事に結実したのだという。(OECDの発表に拠れば加盟国30か国中、貧困率ワースト1がメキシコ、2がトルコ、3がアメリカ、日本は堂々の4位である。) 



 多少半信半疑でいたところ、さらに先日(11月14日)の日経新聞の二つの小さな記事の対比が印象深かったし、ある意味上記の内容も納得しやすくなったので、取り上げてみる。一つは「接待復調、にぎわう宴会」という見出しの後、「企業、交際費(を損金として算入するので)使いやすく」という小さな見出しの記事。要するに首都圏の高級料理店やホテルが企業の接待や、宴会で業績が回復しているというもの。
 確かバブル期の「ノーパンしゃぶしゃぶ接待」などの交際費の不健全さや社会に価格の二重構造をもたらすものとしての反省から企業の交際費は大幅に削減する代わりに、個人に対する報酬を手厚くし、またこれらの高級店も実質的な二重価格(社用と個人用)を是正するはずではなかったのか?



もう一つが「中国景気、減速感強まる」という見出しの中で「中国では反腐敗運動のため、景気の減速感が強まっている」というもの(※2)。


 この2つの小さな記事は、平等や社会的正義に対する両政府の姿勢の相違を端的に表していると思うが、 これに加えて、先日(10月25日)報道された「日刊ゲンダイ」の記事に拠ると、安倍首相の資金管理団体(晋和会)はこの3年間で飲食費を3000万円支出したという。更に下戸の安倍首相の場合は可愛いもので、麻生財務大臣の資金管理団体「素淮会」は有名料亭やホテルへの飲食費の支出が3年間で1億円にのぼったことを報じている。


 つまり日本では、一部の大企業の交際費を減税する一方、消費税を上げて格差を拡大し、日本の2トップは国民のかなりの人たちがワン・コインで済ませているところを、連夜の豪遊で連日数十万円使いまくってついには1億円というわけだ。



 習近平主席の公務員や共産党員に対する贅沢禁止令は、政治的な思惑もありそうでなかなか素直に額面通りに受け取りにくい面はあるが、それでも最近の中国政府の政策(※3)が国民の平等にかなりの成果を挙げつつあることは数字からも否定できないのに対し、一時は「日本は1億総中流」という国としては理想的な状況だったにもかかわらず、アホノミクスという貧富の差拡大政策(意味不明の円安政策、消費税を上げる一方、大金持ちに対するの所得減税。大企業減税。交際費減税)によって、世界有数の「貧困大陸アメリカ」まであと一歩までとなってしまった。


 安倍得意の「意味不明」の「解散」になりそうなので、是非ここで安倍を引き摺り下ろして、少しでも格差の少ない日本社会を取り戻す一歩としなければならない。 


※1、ある面では中国の反日デモに対する反感から出ている面もあるのだろうけど、中国の場合人口が日本の  10倍なので、馬鹿も10倍いると考えれば、あまり必要以上に不愉快になる必要もないのではないか。また靖 国参拝の時は国際的な常識から考えてみても、安倍の方に非があるのは明らかだし。

※2、昨年度 高級酒のマオタイ酒や高級食材のふかひれの消費量が前年比9割減だったそうだ。

※3、都市戸籍(農村戸籍に比べて福利、厚生が手厚いといわれている)を取りやすくするなどの政策は、かなり  の効果がありそうだ。

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この記事へのコメント

2014年11月17日 11:32
鋭いご意見に感服しました。
一般には見落とされがちな情報の中にこそ、真実があるものですね。
日本の格差社会化が進んだきっかけは、経済のグローバル化が加速したからではないかと愚考します。
かつては一億中流化社会と言われましたね。あれからわずか30年足らずの間に、日本は貧富の格差が大きく広がってしまいました。
「目くそ鼻くそを笑う」といいますが、他国を責める前にまず自国のありようを正さなければならないと思います。
馬の骨
2014年11月18日 09:23
あきさん、コメントありがとうございます。
仰る通りだと思います。それに加えてコンピューターが従来の中間層が担っていた仕事のかなりの部分を代行することができるようになったため、かつての中間層的な仕事が減ってしまっているようです。税制などでかつての累進課税を復活させるとかかなり工夫しないと、かつての1億総中流的な社会の復元は難しそうです。その辺、貧困率が世界一低いベルギーがどうしているのか、少し調べてみようと思いました。

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